2019/12/03 15:37

こんにちは、欧車パーツでございます。


今回はお客様のニーズに応じて、VW ゴルフ KEDカーテシーライト ドア内張り剥がし方、および配線簡易手順書 を掲示いたします。

※あくまでも参照、実際の作業は自己責任でお願い致します。T_T

まずこちらは「ドア内張り剥がし方」失敗例を交えてご紹介します



【1】写真は内張りの裏側です。
この写真がクリップやネジの位置がわかりやすいですね。
手順としては
①ドアハンドル部分2ヶ所のトルクスネジをはずす。
②下部のロック部分を90度回してロック解除
③クリップ5箇所(水色)、特殊クリップ1箇所(灰色A)をはずす
④ウィンドウシール部から内張りを引っこ抜く
になります

【2】
まずはウィンドウを全開にします。

(写真左上)手順①に関しては見ての通りです。トルクスネジ2ヶ所をはずします。左上のネジはドアハンドルのカバーを取り外してアクセスします。
(写真右上) 手順②も構造を見ればわかります。スパナで90度回すだけです。
(写真下) 手順③クリップのとりはずしはAの位置のクリップが力が入れやすくやりやすいです。
地面にしりもちをつくように座ると体勢が安定します。黄丸部分を右足で蹴るようにしてドアを押さえて、ヘラを2本使って矢印のようにクリップを挟むように差し込み、ヘラを手前に引き上げるとクリップがはずれます。ヘラを差し込みすぎるとスピーカーにぶつかるので注意です。
同様にしてヘラを2本使ってクリップを囲むように差し込んでBのクリップも外します。
2本使ったほうが力が伝わりやすいです。

【3】

下の2ヶ所のクリップをはずすと隙間ができるのでそこに両手を差し込んで矢印のように一気にめくり上げます。すると…
外れますけど破損します。ご注意を( ^ω^)・・・

【4】

壊れた箇所その1
(写真左)
特殊クリップのアップです。メス側のツメの形状を見てください。はまっているオスを引っ張ってはずそうとするとツメが広がってオス側を締め付けて外れない力がかかるようになっています。
はずすには上にスライドさせるしかありません。
それを知らずに手前にはがすようにすると…

(写真右)
クリップを含むパーツがこのように割れて取れました(涙)
クリップは頑丈なので折れないのですが、パーツの溶着してある部分に負荷がかかり、そこが割れてしまったようです。
プラリペアで修理しました。



【5】

壊れた箇所その2
内張りを下からめくり上げることにより、写真に示したパーツの角に内張りの柔らかい表皮がこすれて破れてしまいました。
ここは養生をしたほうがいいでしょう。


【6】
それでは失敗を踏まえ、再度チャレンジします。
①ドアハンドル部分2ヶ所のトルクスをはずす。
②下部のロック部分を90度回してロック解除
③下2箇所、左1箇所のクリップをはずす
④左上のクリップをはずす。
⑤特殊クリップ、その下のクリップ、ウィンドウモール部に嵌った部分をまとめて上方に抜き取る。
⑥残った部分を抜き取る


【7】


手順③までは一緒です。
(写真左)手順④
右手でドアハンドルを握り、内張りを上へ持ち上げるようにして力をいれ、ヘラを写真のように入れて外します。失敗時と違って上から下へめくるようにすることで内張りの擦れを防止できます。
また内張りを上に持ち上げることによってクリップにかかっていた内張りの重さが抜けてひっかかりが少なくなるような感じがして外れやすくなります。
(写真右)手順⑤
残るは特殊クリップとその下のノーマルクリップの2つ。
特殊クリップは先述のとおり、上にスライドさせないと外れません。そしてその下のクリップですが、黄丸の中を見て分かるとおり、このクリップも上にスライドさせると抜けるようになっています(クリップはドアに残る)
このクリップを力任せにはずそうとすると先述の失敗につながるわけです。したがって、ここの2つのクリップはまとめて上に引き上げて取り外すのがいい方法だと思います。
内張りを上へスライドさせるときにかなり抵抗を感じますが、これはウィンドウモールに嵌っている部分がきついためです。あせって力を入れすぎないようにしてゆっくりと上へ引っ張り出します。
このときウィンドウモールごと抜けてしまう場合がありますが、あとから戻せますのであせらずにそのままゆっくりと引き抜きます。力任せに引っこ抜くとウィンドウモールが折れそうな感触があったので注意が必要です。
ここの部分が一番のキモですのであせらずに。

【8】

(写真左)
あとはコネクターをはずすだけですが、コードが短いので内張りを地面に置こうとしてもコードで宙ぶらりになってしまうので、写真のように台を用意しておくと便利です。
コネクターは押したり引いたりツメを解除したりとさまざまなタイプがあり、片手では外しにくいものもあるので、台の上に内張りを乗せて両手を使うとやりやすいです。
(写真右)
内張りを元に戻すときも注意が必要です。
外すときに硬かったので、はめるときにも力をいれてしっかりはめる、という先入観があるとうまく行きません。
はめていく場合は逆手順で、ウィンドウモールに内張りを差し込んだら、クリップが穴にスムーズに入るように位置決めをします。これをやらないと失敗しやすいです。
ウィンドウモールにしっかりと嵌めると、写真右上のように穴よりもクリップが下に来てしまうことが多いです。穴からずれたまま内張りを嵌めようとすると、穴のふちがクリップのくびれにひっかかり、穴に深く入らないままロックが開いてしまいます。その場合、内張りとドアに隙間ができてしまうのですぐに気づきます。こうなると、もう一度内張りを完全に外してクリップを元に戻してやり直しとなります(涙)
クリップが穴にスムーズにはいるように仮合わせをし、穴に深く入るのを確認してから、クリップ部を押し付けるとパチッパチッとロックされます。
内張りを嵌めるときには力はいりません。

写真右下はクリップのアップです。
私の外し方だとクリップを引っこ抜いていることになるので、外すたびにロック部の段差が削れてくるようです。取り外し、取り付けともに初回が一番きついですが、繰り返しはずしていくうちにロックが甘くなっていきます。何回も内張りをはずす場合は都合がいいですが、しっかりと隙間なく固定したい人は消耗品として交換したほうがいいのかもしれません

内張りはがしのポイントとしては「力任せにやらない」「はめる場合と、外す場合の動作が違う」というのが一番の重要ポイントです。



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「配線簡易手順書


以上となります、ご参考まで、よろしくお願い致します。